コブの裏面はツルツル
VOL.1で、大屋のエッジの感覚は雪と異なることに触れましたが、ウエーブはさらにシビアです。見た目にもフラット斜面のブラシ(緑色)とウエーブ斜面のブラシ(白色)の形状は異なりますが(写真1)、実際に滑ると、見た目以上にその感覚は異なります。端的に述べるとエッジが極端にかかりにくいのです。例えば雪面であれば急斜面、コブの裏面であっても、エッジを立てればそこに立つことができますが、ウエーブ斜面の裏側(トップから50〜60センチ:写真3黄色部分)にはエッジを立てても、止まって立つことはできません。スタッフによると、『転倒時の安全性を考慮してブラシを変えた。』ということです。だから、雪上のコブ斜面のように、板で雪をたたいて減速させるということはできません。減速させる際に、慌てて板を前に出してしまうとかえって止まりません。しっかりと板のセンターでコブを待つことが必要です。
オススメは「ヤンネライン」
ウエーブのブラシは一見同じように見えますが、実はラインによって微妙にエッジのかかりが良いラインがあります。それが「ヤンネライン」です。このコースには、エア台真正面のラインとそのラインの左右計3ラインありますが、「ヤンネライン」はスタート位置から向かって右のライン(写真2黄色部分)になります。エアを入れて滑る人はもちろん真ん中のライン(写真2、青色部分)を滑ります。一方エア台無しのラインをすべる人は、左のライン(写真2、赤色部分)をすべる人が多いようです。これは右側がコース外であるからだと思います。そのため、利用する人が少ない「ヤンネライン」はブラシの傷みが少なく、エッジのかかりが良いです。余談ですが、「ヤンネライン」とは、以前この大屋に良く来ていたヤンネ似の常連さんが、好んで滑っていたラインで、一部の人たちの間でこう呼ばれていたようです。
第2セクションの秘密
大屋のウエーブコースは、某モーグルスキ
ーヤーが設計したらしいですが、設計当初は第1セクションだけだったそうです。そこで、大屋スキー場のスタッフが第2セクションを「見よう見真似?」で作り足したそうです。この「歴史」が第2セクションを難しくしています。写真3は、第1セクションを真横から撮った写真ですが、非常に滑らかなウエーブが見て取れます。一方、第2セクションはウエーブの微妙な盛り上がりの違いから、特にウエーブのトップからボトムにかけて板をトレースさせるのが難しくなっています。
恐怖心なく飛べます
ウエーブラインには2つのエア台があります。どちらとも、大きさ、リップの角度とも良く飛びやすいです。それもそのはずで、この台の位置は調整が可能なもので、大屋スキー場のスタッフが実際に飛ぶ人の意見を参考に微調整しています。第1エア台から第2セクションまでのフラットな斜面(ランディングゾーン)はおよそ11メートルあり、スピン系のエアはもちろん、中にはトリプルをいれる人もいます。雪と違い、常にウエーブやエア台の形状が変わらない点、それから斜度が緩く着地転が見えるので、恐怖感なくモーグルコースでのエアの練習ができると思います。
やっぱり「虎の穴」








